BLOG

2015年11月10日

O2Oやオムニチャネルの最新事例とスマートフォンアプリ その2


こんにちは、たけしです。

最近ハイレゾオーディオという言葉をよく聞くようになりました。昔のアティストのCDがリマスタリングされた綺麗な音で発売されてそのCDにハイレゾ視聴用クーポンが付いていたりしますよね。これらのハイレゾは、96kHz/24bitなどのMP3やAACというフォーマットの場合が多いのですが、DSDというフォーマットがあるのをご存知ですか?まだまだ数は少ないのですが、少しずつDSDフォーマットの楽曲がダウンロード販売され始めています。聴くためにはDAコンバーターを買って、それをパソコンや対応のオーディオプレーヤーに繋ぐ必要があり、簡単ではないのですが、実際に聞いてみると音のリアリティに驚かされます。ファイルサイズが1曲1GB程度もあり、何かとハードルが高いフォーマットなのですが、それだけのハードルを乗り越える価値があると思います。とはいえ、もっと簡単に安く聴けるデバイスが出てくれないと、さすがの僕でもなかなか手が出せません。でも、機会があれば一度聴いてみてください。あまりの臨場感に、びっくりすると思いますよ。

DSD[Direct Stream Digital]のロゴ

さて、前回からO2Oやオムニチャネルの最新事例と、それらのベースになるスマートフォンアプリについて書いています。ではこちらの記事をご覧下さい。

無印良品、顧客満足度の高さは「ビッグデータ」活用術にあった! ZUU online 2015/5/9

“良品計画 <7453> は、国内約400店舗展開している無印良品の店舗、オンラインストアの「無印良品 ネットストア」、スマートフォン向けアプリ「MUJI passport」、公式Twitterなどの利用者から日々集まる膨大なデータを分析・活用するビッグデータ活用基盤として、日本マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」と「Microsoft Power BI」を採用し、2015年4月1日より運用を開始した。
(中略)
そこで良品計画では、2013年5月に「MUJI DIGITAL Marketing 3.0」と称して、顧客と良品計画とのより良い関係を構築するためのデジタルマーケティング施策を推進。新しい買い物体験ができる無料のスマートフォンアプリとして「MUJI passport」(2015年3月時点で351万人が利用)の提供を開始した。
 「MUJI passport」はネットとリアルを結びつける「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」という「顧客時間」を増やすための施策であった。顧客時間とは、Webで商品を検索した時間、店舗に訪れた時間、購入後使用する時間、感想を投稿する時間など、顧客が無印良品に接するすべてが含まれている。この顧客時間を増やせば、必ず顧客単価が上がっていくとし、いかに長くするかを優先課題とした。“

MUJI passport

「無印良品」を展開している良品計画が、「MUJI passport」や公式Twitterで収集される膨大なデータの利用を活用しているという記事です。この「MUJI passport」、僕も使っているのですが、とても便利なアプリです。一見、よくあるポイントやクーポンアプリのように見えるのですが、実は全く違います。

スマホアプリで商品を見ると、今いる場所の近くで在庫のある店舗が表示

この画面がわかりやすいと思うのですが、スマホアプリで商品を見ると、今いる場所の近くで在庫のある店舗が表示されます。もちろんこれをオンラインストアでその場で購入することも可能です。これは、店舗の在庫とオンラインストアの在庫を厳密に管理しているからできることなんです。まさにオムニチャネルですね。ユーザーは店舗、オンラインストアを意識せずに、欲しいと思った時に商品を購入できます。逆に良品計画側から見ると、実店舗、オンラインストアなどあらゆるチャネルでユーザーの行動を把握し、ユーザーの嗜好を把握することができるのです。このアプリ、セール情報やクーポンもついているので、無印好きはみんな利用しています。ユーザーに意識させずにユーザーの行動を把握する、なかなかうまい戦略だと思います。

もう一つ、先進的な事例をご紹介しましょう。

ヨドバシ店舗で店内撮影OK、全店に無料Wi-Fi、SNSの拡散効果狙う BCNランキング 2015/9/18

“ヨドバシカメラは9月16日から、全22店舗に無料Wi-Fi「ヨドバシ フリーWi-Fi」サービスを導入したほか、店内で来店者がカメラ撮影できるようにした。店舗内のディスプレイや商品、イベントなどを撮影できる。撮影した画像をSNSやブログに投稿してもいい。
(中略)
一般的に、家電量販店に限らず小売業では店内のカメラ撮影を禁止しているケースが多い。価格情報や売り場づくり、イベントなどが競合に漏れたり、ユーザーが店頭で商品をチェックしてインターネット販売業者から購入する「ショールーミング」を警戒していたためだ。
 「(競合への情報漏えいは)店に来ればわかること。それよりもお客様の利便性の向上や、SNSなどでヨドバシカメラ店頭での驚きや“いいね”を共有してもらいたい」(同社)と、店頭での積極的なスマホ利用を推奨し、品揃えやお得感を拡散することを狙う。
同社の場合は、店頭とネット通販「ヨドバシ.com」の価格が同じであることなど、リアルとネットで同じ品質のサービスを提供していることが、こうしたサービスを導入しやすくしている。仮に、販売価格の変更のタイミングで店舗と「ヨドバシ.com」の価格にずれが生じていたら、店員に問い合わせれば対応するという。“

以前「ショールーミング」をご紹介したことがありましたね。店頭で商品の実物や値段を確認した上で、実際の購入はネットで最も安いお店を探して購入する、消費者の行動を「ショールーミング」と呼びますが、これを推奨することで、店舗情報のSNSなどでの拡散を狙った戦略をヨドバシカメラが始めたという記事です。実はこれもヨドバシカメラがネット通販事業を強化し、実店舗とオンライン店舗の在庫を一括管理できるようになったことが背景にあります。もちろん、ヨドバシカメラが提供しているヨドバシポイントとスマートフォンアプリでユーザーの行動をしっかり把握しています。店頭では嫌われる「ショールーミング」を逆手に取ったこのヨドバシの動きは、とても注目されています。

今回は、スマホアプリやポイントをベースにしてユーザーの行動を把握する手法について説明してきました。次回はスマートフォンアプリと組み合わせて使われる、ユーザーを特定する技術の最新事例をご紹介します。


たけし
たけし
広報担当

入社9年目で今年31歳になります。マーケや広報的な仕事をしている自称マーケッタです(^_^;)
弊社イーフローが取り組んでいる業界の動向や僕が気になった記事を不定期で紹介していきます!