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2015年12月08日

O2O・オムニチャネルのこの先の動向とは


こんにちは、たけしです。

最近、Amazon関係のご紹介が増えている気がしますが、今回もAmazonのネタです。それだけAmazonの動きが活発なんでしょうね。さて、今日ご紹介するのは先日スタートしたAmazon プライムMusicです。そう、先日ご紹介したAmazon プライムビデオの音楽版なので、プライム会員なら特に追加料金なしで利用できます。早速試してみましたが、まだまだラインナップは他のサブスクリプションサービスに及びません。とはいえ、古めの曲はそこそこ充実しているので、追加料金なしで使えるなら十分満足できます。あと、プレイリストも充実しているので、気軽に楽しめそうです。残念な点としては、AmazonでCDを買う時に出てくるリコメンドが反映されていないこと。今までに買ったCDに基づいて曲やアーティストをリコメンドしてくれるともっと使えるのですが、追っかけ対応してくれないかな。

何れにしても、プライム会員の方は試してみる価値ありですよ。

Amazon プライムMusic Amazon プライムMusic

さて、O2Oやオムニチャネルに関する連載も大詰めです。今回はこの先の動向について書いてみたいと思います。ではこちらの記事から。

アマゾン書店では「客ごとに本の値段が変わる?」 Forbes 2015/11/12

“内装はシンプルで、棚の配置もすっきりしている。ただ、バーンズ・アンド・ノーブルやボーダーズといった1990年代後半に旺盛を極めた大手書店チェーンの高級感あふれる店舗に比べると、あまりにも素っ気なく、蔵書のセレクトも面白みがない。本好きが求める書店空間ではないことは明らかだ。
スタッフによると、実店舗ではオンラインショップで星4つ以上の高評価がついている書籍を厳選して販売しているという。しかし、地元の書店経営者は、その品揃えを「非常に奇妙」だと形容する。オンラインショップの余剰在庫を並べているようにすら見えるという。大規模書店がすぐ隣の大学キャンパス内にあるにもかかわらず、アマゾンはなぜこの場所にこんな中途半端な店をオープンしたのか?
Amazon Booksではすべての本にプラカードがついており、そこにはオンラインショップ上のカスタマーレビューの抜粋と星の数とバーコードが載っている。値段の表示はない(日本と違いアメリカでは書籍や雑誌の定価販売が義務づけられていないため、通常は書店ごとの値札がついている)。来店者が値段を知るには、スマホにアマゾンの公式アプリをインストールし、バーコードをスキャンする必要がある。
この時点で、来店者の個人情報は店に筒抜けである。オンライショップでの購入履歴、購入傾向、アマゾンのプライム会員であるか否か。それらのデータをもとにアマゾンはクーポンを発行したり、推薦コメントを表示したりして、来店者が今、リアル店舗で手にしているその商品を買いたくなるように働きかけてくるのだ。
現在、Amazon Booksの全商品はオンラインショップと同じ値段で販売されている。また店舗スタッフの話では、「買う人によって値段が異なることはない」という。だが将来的には、個人ごとに最適化された価格設定になることも考えられる。”

アマゾン書店

またしてもAmazonネタで申し訳ありません。。アメリカでは町の書店を潰した張本人であるとされているAmazonが自身で書店を始めたのは非常に興味深いのですが、どんな意図があるのでしょう?Amazonは自身のサイト上ではユーザーの行動や嗜好を詳細に把握しています。昔は買ったものに対するリコメンドしか無かったのですが、今は商品を見たことも把握されていて、それだけで色々な画面でリコメンドが出てきますよね。今回の取り組みは、Amazonが把握しているユーザーの行動履歴や嗜好データをリアル店舗で利用するとどうなるかを実験したいのではないかと思います。ユーザーの特定には、Amazonのアプリが利用されています。記事のタイトルにある、ユーザーによって値段が変わる書店というのは、確かに今までに無い形ですよね。日本では再販価格制度の関係で実現は難しそうですが。。

続いて、こちらの記事をご覧ください。

ABCマートのオムニチャネル Omnichannel Lab. 2015/06/24

“靴のデザインは気に入ったけど、いざ試着してみたら自分に合うサイズが無い・・・。
こんな経験をしたことのある人は私だけではないはずです。
靴は0.5cm刻みにてサイズを用意していることが多いため、S/M/L/XLなどのようにサイズを用意している服よりも、1商品当たりのサイズの種類が豊富です。
そのため、その分在庫を各店舗にて用意しなければなりませんが、倉庫スペースを考えると「全商品×全サイズ」を常に用意しておくことは現実的ではありません。
せっかくお客様が購買意欲を示したにも関わらず、サイズが無いために帰られてしまうことは、どの靴屋さんにも共通する課題となっています。
その課題に対してABCマートが出した答えはiPadを用いた店頭での商品管理。
お客様が購入したい靴のサイズが店舗在庫に無い場合には、その場で店員がiPad上で全店共通の在庫管理システムを確認します。
そこで在庫があれば、その場で注文を行いお客様のご自宅へ配送することとなります。
この仕組みを実現するためには、全店舗はもちろん、Webの在庫管理も一元化する必要があります。
ABCマートは2012年にはこの仕組みを構築しており、国内の業界の先駆けとして取り組みを行っています。

iPadでの在庫管理以外にABCマートが力を入れているのは、Webをショールーミングの場とする取り組み。
通常、ショールーミングというと、「店舗で商品のアテをつける」→「Webで安く購入」というような流れを思い浮かべると思います。
しかしABCマートが目指していることは全く逆の流れです。
靴は商品の特性上、よっぽど普段買っているメーカーの靴でない限りは、試着をしてみないと購入をしづらいもの。
そこでABCマートは自社のECサイト上でデザインや値段などを見てもらって、店頭での試着を予約、実際に来店してもらい購入、という流れを作ろうとしています。“

ABCマートは自社のECサイト上でデザインや値段などを見てもらって、店頭での試着を予約、実際に来店してもらい購入

前半はスタンンダードなオムニチャネルの取り組みですが、後半はネットで選んで店舗で買ってもらうというショールーミングとは逆の取り組みです。ただ、靴という試着が前提となる商品だから出来ることなのかもしれません。とはいえ、何かヒントはありそうですね。

最後に、オムニチャネルとO2Oの最先端市場であるアメリカの事例をご紹介します。こちらの記事をご覧ください。

【米国のEC 最新動向】国内企業もオムニチャネルが必須に 日流ウェブ 2015/07/24

“今回の訪米では、スポーツ用品チェーン大手の「DICK’S(ディックス)」の店舗を視察しました。
(中略)
 「ディックス」は米国でもオムニチャネルに積極的とされている企業の一つですから、「一体どれほどすごいオムニチャネルを体験できるのだろう?」と期待も膨らみます。
 シカゴ市内の店舗に入ったところ、「店内でも便利に使える専用アプリの告知」や「ネット専用受取カウンター」など、オムニチャネルの一部と思われる取り組みを確認できました。しかし、「これはすごい!オムチャネルの先進事例だ」と驚くほどの体験は、残念ながらできませんでした。
 実は、オムニチャネルの先駆者として有名な米国の老舗百貨店「Macy’s(メイシーズ)」の店舗を視察したときも、同じような印象を受けました。
 このときは、日本であらかじめネットで商品を購入し、ニューヨークの店舗で受け取りました。商品を受け取ったときの感想は、「普通に受け取れて便利だな」という程度。このときも大きな驚きはありませんでした。
 しかし、2社の取り組みをあらためて振り返ってみると、ネットで注文した商品を「当たり前のように店舗で受け取ることができる」という事実こそが、オムニチャネルの本質だったと気が付きました。
 オムニチャネルとは、目に見えるサービスや機能が全てではありません。むしろ、「便利な買い物体験」を支える水面下の取り組みやバックヤードを含めた、全社的な仕組みの構築が肝になっているのです。
 「ディックス」の視察後、「IRCE」の展示会で情報収集をしたところ、オムニチャネルで先行している企業はECを企業戦略と位置付けていることが分かりました。ネットと店舗の垣根を取り払い、いつでもどこでも顧客がストレスを感じることなく商品を買うことができる仕組みを作り込んでいるのです。“

店舗ではオムニチャネルの一部と思われる取り組みを確認できた

アメリカではオムニチャネルが当たり前のように使えて浸透しているようですね。ユーザーの選択肢の一つとして誰でも利用できる形、これがオムニチャネルの理想形なのかもしれません。

O2Oやオムニチャネルに関する連載は今回で終了です。


たけし
たけし
広報担当

入社9年目で今年31歳になります。マーケや広報的な仕事をしている自称マーケッタです(^_^;)
弊社イーフローが取り組んでいる業界の動向や僕が気になった記事を不定期で紹介していきます!